2022年3月28日、円相場は2015年8月以来となる「125円台」をつけ(現時点では122円台となっていますが)急激なドル高・円安が進行している状態です。
昔はよく「有事の円高」と言われ、戦争などが起こっている(今はロシアがウクライナを侵攻している)状況下では円が買われることが多くありましたが、なぜ、円安が進行しているのでしょうか?
理由はいくつかあると思いますが、おそらく、アメリカの金利上昇が一番大きな要因だと思われます。
日本では、超低金利状態が続いていますが、アメリカでは、新型コロナウイルスやロシアとウクライナの戦争などの影響により物価が上がりインフレ状態、そして金利も徐々に上がり始めており、ドルにお金が流れ、円安地合いもしばらく続くと予想されています。
このような円安の状況は、留学を目指す方にとって、どのような影響があるのでしょうか?
例えば、海外の学費(例:10,000ドル)をドル基準で支払う際、1ドル100円の場合は100万円となりますが、1ドル120円の場合は120万円必要になります。レートの違いだけで、20万円もの差が生じてしまいます。
また、海外で生活する際、アメリカなどは既にインフレが進んでいますから、生活費も高騰していますし、事前に日本で円をドルに両替して持っていく場合も、より多くの日本円が必要になってしまいます。
円安の状況下では、海外の方が日本に訪れる場合は、海外の方にとって有利ですが、日本から海外に行く場合はデメリットの方が多いのです。
そのため、これから留学を目指す方にとっては、金銭面で少し不利な状況になってしまいますので、今までよりも少し余力をもって資金を準備していく必要があるかもしれません。